【60代女性】重度歯周病による骨欠損を歯周組織再生療法で改善した症例【MIST】
この患者さまは、右上の奥歯(第一大臼歯)に歯周病による垂直的な骨の欠損と、歯の根元が分かれている「分岐部」にまで進行した炎症が見られました。このような状態は、歯を支える骨が大きく失われており、通常のクリーニングや手術では改善が難しいケースです。
-
治療前
-
治療後
手術から2年半経過しましたが、現在も問題なく過ごされています。
・患者様の症状(噛んだときの違和感や腫れ)は改善しています。
・骨の状態も安定している。
・患者様の症状(噛んだときの違和感や腫れ)は改善しています。
・骨の状態も安定している。
-
治療前
-
治療後
そこで当院では、MIST(最小侵襲手術)という、できるだけ傷を小さくして体への負担を減らす手術方法を採用しました。マイクロスコープ(顕微鏡)を使いながら、歯の根の分かれ目(分岐部)をしっかり確認できるよう、口の中の見えにくい部分にも丁寧に切開を入れて、視野を確保しました。
治療では、Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)という特殊なレーザー機器を使用し、細菌に感染した組織を徹底的に除去(デブライドメント)し、さらに骨の再生を促すための前処理(デコルチケーション)も同じ機器で行いました。
治療から2年半が経過していますが、現在も歯と歯ぐきの状態は非常に安定しており、良好な経過をたどっています。
治療では、Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)という特殊なレーザー機器を使用し、細菌に感染した組織を徹底的に除去(デブライドメント)し、さらに骨の再生を促すための前処理(デコルチケーション)も同じ機器で行いました。
治療から2年半が経過していますが、現在も歯と歯ぐきの状態は非常に安定しており、良好な経過をたどっています。
主訴 | 武川先生 |
---|---|
期間 | 9ヵ月(治療回数:1回) |
費用 | 1回:20万円(税別) |
治療内容 | ・MIST(最小侵襲手術):できるだけ傷を小さくして回復を早める手術方法。 ・マイクロスコープ(顕微鏡)による精密歯周病治療。 ・Er:YAGレーザーで徹底的に清掃:歯根面から歯周病の原因となる「プラーク」を除去する治療。 |
治療に伴うリスク | ・腫れや痛み:手術後、一時的に腫れや痛みが生じることがあります。 ・感染の可能性:術後の傷口から細菌感染するリスクがあります。 ・歯ぐきの退縮:治療後に歯ぐきが少し下がる可能性があります。 ・治療効果に個人差がある:すべての患者様で骨が完全に再生するとは限りません。 ・噛み合わせの変化:骨や歯ぐきの形が変わることで、噛み合わせに影響が出ることがあります。 ・術後のメインテナンスが重要:再発を防ぐために、定期的なクリーニングと歯科医院でのチェックが必要です。 |